㊶『ねむけ』

今日は朝から、体の奥に重たい眠気が沈んでいる。 まぶたの裏に柔らかい布を押し当てられているみたいで、気を抜くとそのまま落ちてしまいそうになる。 幻聴が呪いをかけているのか、それとも願い事のように「もう寝ていいよ」と言っているのか、どちらなのか分からない。 ただ、私の意思とは別のところでスイッチが切れる感じがして、やっぱり怖い。
主治医に相談したら、頓服薬をやめてみようと言われた。 その言葉は正しいのだと思う。 でも、飲まないと胸の奥がざわざわして、落ち着いていられない。 薬をやめる不安と、飲み続ける不安が、同じ重さで私の肩に乗っている。 どうしていいか分からないから、とりあえず「一つずつ飲む」という小さなルールを作った。 お薬カッターを使うかどうかも迷っている。 こんな小さな判断でさえ、今の私には大きな山に見える。
幻聴は、私がイライラすると一緒にイライラする。 まるで鏡みたいに、私の感情をそのまま跳ね返してくる。 手は思うように動かず、頭もぼんやりして、言葉が浮かんでこない。 書こうとしても、途中で眠気が押し寄せてきて、何度も休憩しながら続きを書いている。 今日もまた、眠ってしまいそうで、少し怖い。
睡眠薬は、最近はあまり使っていない。 たまに減らしているけれど、それでも眠気は強いまま。 薬のせいなのか、症状なのか、ただの疲れなのか、もう自分では判断できない。 ただ、早くお医者さんに会いたい。 その気持ちだけが、今の私の中で唯一はっきりしている。
眠気の底に沈みながら、今日の日記を書き終える。 明日はもう少し、軽くなっていますように。


