㉓『ケータイ』

最近、私のスマートフォンの調子がどうもよくない。動画を見ていると途中で止まってしまったり、アプリの動きが遅くなったりして、ストレスがたまる一方だ。以前はサクサク動いてくれていたのに、今ではちょっとした操作にも時間がかかる。スマホは、私にとってただの道具ではない。家族や友人との連絡手段であり、情報を得る窓口であり、時には心を落ち着けるための小さな逃げ場でもある。だからこそ、調子が悪いと、日常の安心感まで揺らいでしまう。
私はグループホームで暮らしている。そこでは、いろんな人と関わりながら生活しているけれど、時には小さなトラブルが起こることもある。そんなとき、スマホがちゃんと使えないと、余計に不安になってしまう。誰かにすぐ連絡したいのにできなかったり、情報を調べたくても読み込みが遅かったり。そういう小さな不便が積み重なると、心の中にじわじわと不安が広がっていく。
だから私は、思い切って新しいスマホを買うことにした。イオンにあるドコモショップに行こうと決めたのだ。調べてみると、一番安い機種でも22,000円ほどするらしい。決して安い買い物ではない。しかも、イオンまではそれほど遠くないのに、私はタクシーを使ってしまう。体力的な不安や、道に迷う心配もあるからだ。往復で2,000円くらいかかると思うと、やっぱりお金のことが気になってしまう。
最近は、少しでも出費を抑えようと、食事やお菓子、飲み物を節約している。好きなものを我慢するのはつらいけれど、今はスマホを優先したい。生活の安心感を取り戻すために、必要な投資だと思っている。
今回の外出は、引っ越してから初めての住所変更の手続きもある。スマホの契約と一緒に、住所の登録も変えなければならない。やることが多くて、正直「大変だなあ」と思ってしまう。でも、こうして一歩ずつ進んでいくことが、きっと自分の自信にもつながるはずだ。
不安もあるけれど、私は決めた。頑張って、早めに行ってこよう。新しいスマホを手に入れて、また安心して日々を過ごせるように。きっと、すべてが終わったあとには、「やってよかった」と思える日が来ると信じている。


