利用者様ブログ⑦ 『幻聴とともに生きる私の日々』

私は統合失調症と診断されています。
もう10年以上前のことになりますが、精神科の診察を受けていた頃から、本格的に「精神障害者」としての生活が始まりました。
きっかけは、ある日突然“後ろから何かにペタッと乗り移られた”ような感覚からでした。
当時はまだアルバイトをしていたのですが、常に体がクラクラしていて、それでもなんとか働いていました。
でも、その“乗り移り”の感覚はどんどん悪化して、ついには幻聴が聞こえるようになってしまったんです。
体を自分の意思とは違うように動かされる感覚も出てきて、怖くて、つらくて……。
幻聴はいまでも続いています。
ただ、最近は調子がよく、聞こえてくる声も穏やかで優しいことが多いです。
こんな日々が続くといいなと、思えるくらい、今は“いい時期”かもしれません。
ひどいときは、幻聴の声がうるさくて、体をいじられるような感覚に襲われたりもします。
右足だけが勝手に曲がってしまうようなこともあって、外に出るときは杖が手放せません。
最近は病院に行く機会も増えていて、タクシーを使わざるを得ないことが多く、移動は楽になった反面、金銭的にはかなり厳しさを感じています。
「楽だけど、お金がかかってしまうなぁ」と、どうしても考えてしまいます。
正直に言うと、心が折れそうになるときもあります。
「もう、死んでしまいたい」と思うことだって、あります。
でも、それでも生きていこう、踏みとどまっていこうと思っています。
乗り移られたような感覚も、いつかすっと消えてくれたら。
そんな日が来ることを、心のどこかで願っています。