利用者様ブログ④ 『自分に自信が持てない』

私は小学生からいわゆる教育ママにつきっきりで、勉強や日常生活のしつけなどを強いられ、押さえつけられるように生活をしてきたので、大人になった時、全く自分に自信を持てない性格になっていた。
30代後半で難病指定を受け障害者となってからは、とにかく自分に自信を持ちたい、周囲から認められる人間になりたいとの一心で、資格取得を目指すようになった。
一人での移動が難しいため、自宅で出来る通信教育を利用し、自宅で受けられる資格試験を探した。どうしても試験会場に出向かなければならない時は家族に協力して貰うことはあったが、
周囲に迷惑が掛からないように、なるべく自分の力だけで受験が出来るものを優先にした。
これまで色々な資格を取得してきた。何故なら、障害を背負った自分にも、こんなことが出来るんだ、こうやって学習すれば資格を身につけることが出来るのだ、と少しだけ自分に自信が持てるから。
「私のように世の中に役に立たない障害者で難病で、生きていることから逃げたくなる弱い人間でも、こんなことが出来る!」と、心の底から勇気のような何とも言えない気持ちが湧いてくる。
資格という鎧を自分の武器にしようと思うようにした。何にも出来ない自分が、唯一持てるもの。その武器が、自分をとっても自分らしくさせてくれる。
試験によっては、人の手を煩わせることもあるが、自宅受験ができるなら自宅で完結するので、気兼ねなく資格取得にトライできる。
だが、最近は少し考えが変わって、今までは自分に自信をつけるための学習をしてきたが、もう一段進んだ学習をしていきたいと思うようになった。
それは、自分の為だけの勉強ではなく、少しでも人の役に立つよう、周囲にこれまでの知識や経験を伝えていきたい、その為の知識を更に増やしていくと。
これからも学習続けることが今まで、自信なく生きてきた私を人間らしくさせてくれるかなと思っている。
私にとって、自分に自信を持つイコール人生のんびりと学んでいくことかな、そのしるしとして、合格証明書をいただくことかなと思っている。
いまも学びの途中です。まだまだ、学んでみたいこと、身につけたいことがありそう。そして、今の自分に出来ること、それが人の役に立つことであれば、もっともっと挑戦してみたい。