㊱『シーシャ』

昨日、アマゾンで注文していたシーシャが届いた。
箱を開けた瞬間、胸の奥がふわっと軽くなった。
新しいものを手にしたときの、あの小さな高揚感。
それを久しぶりに味わった気がする。

選んだフレーバーはミントを二つ。
正直、届くまでは「本当にこれで良かったかな」と少し不安だったけれど、吸ってみたらその不安は一瞬で消えた。
スーッとした清涼感が喉を通り抜けて、胸の奥まで広がっていく。
その瞬間、なんだか心のざわつきまで一緒に薄れていくような気がした。

煙草の代わりにと思って買ったのに、吸っているうちに今度はビールが飲みたくなってしまった。
ミントの香りとお酒の相性を想像してしまって、ちょっと危ないなと思う。
本当はミントだけじゃなくて、コーヒー味も欲しい。
香りのある煙がふわっと広がるあの感じは、なんとも言えず癖になる。

今は「ドクターストップ」というタバコ代わりのものを使っているけれど、シーシャのほうが長持ちする気がして、つい吸い続けてしまう。
気づけば手が止まらなくなっていて、「また吸ってる…」と自分にツッコミを入れたくなる。
やめたい気持ちもあるのに、吸っていると落ち着くから、どうしても手放せない。

アマゾンは自分の設定ミスで使えなくなってしまったから、次は楽天で買おうかと考えている。
カートリッジは意外と高い。
でも、普通の煙草よりは長持ちするのかな、とつい計算してしまう。
こういうところだけ妙に冷静なのが、自分でもおかしくて笑ってしまう。

それでも今日は、深く考えすぎずにシーシャを楽しむことにした。
ミントの香りを吸い込みながら、
「まあ、こういう日があってもいいよね」と自分に言い聞かせる。
煙がゆっくりと空気に溶けていくのを眺めていると、
自分の中の迷いや不安も、少しだけ軽くなる気がする。

吸いすぎてしまう自分も、やめたいと思う自分も、
どちらも今の私なんだと思う。
完璧じゃなくてもいい。
今日の私は今日の私なりに、ちゃんと生きている。

明日になったら、また違う気持ちでシーシャを吸っているかもしれないし、
もしかしたら少し控えられるかもしれない。
そんな小さな変化を信じながら、
今日はただ、ミントの煙に身をゆだねてみる。